パートナーの収入を自分が超えてしまうのが怖いというブレーキ「(軽症編)-尊敬できない」

これは女性特有の感覚のお話です。

起業して売り上げが上がってきている方で、パートナー(夫や彼氏など)が会社員だったりすると、夫の給料に自分の収入が近づいてきたあたりでこんな相談をする方がたまにいらっしゃいます。

「パートナーの収入を自分が超えてしまうのが怖いんです」と。

例えば、ある女性はパート勤めだったところからビジネスをスタート。

最初はビジネスの成果を出すことだけを考えてやってきた。

そして、ふと「パートナーの収入を自分が超える日も近いんじゃないか」と気づくわけですね。

そして、「パートナーの収入を自分が超えてしまうのが怖い」という感覚が心の奥底にあることに気づくわけです。

意識では、「次のステップへ行きたい」と考えているので、この感覚があると不都合なわけです。

気づいただけよいというか、気づかずにブレーキをかけっぱなしのケースもあるんです。だから、気づいただけよかったということです。

怖さの理由多いのが「尊敬できなくなるのでは」という心理

何が怖いのか?と聞いてみると・・・よく返ってくる答えが

「尊敬できなくなってしまうかもしれない」というものです。

収入が多い=尊敬できる

その女性には、どうやら「収入が多い」ということと「尊敬できるかどうか」ということが結びついているわけですね。

それは、なぜでしょうか?

「収入が多い」=「男らしい」

「収入が多い」=「稼ぐ」=「男らしさ」のような図があるということですね。

太古の昔、「狩りがうまい男性がモテた」みたいなことでしょう。

女性心理としては、なんとなくわかります。

収入が多いことを「男らしい」と感じて、そういう部分を「尊敬できる」というのは確かにあると思います。

「収入が多い」=「知的で賢い」

または、「知的な人」に特に魅力を感じる女性がいます。そして、「収入が多い」=「いい仕事についている」=「知的で賢いから」というイメージがあるとします。そうすると、相手の男性の収入が多いことを「知的で賢いからだ」と感じて、そういう部分を「尊敬できる」というのはあると思います。

確かに、女性には「男らしい」人も「知的で賢い」人も人気だと思います。もちろん個人差や好みは色々ですので、「女性はみんな」そうだということでは全くありませんよ。

本当の問題は、「そうでないと尊敬できない」のはなぜか?に隠れている

ただですね、この話での問題は、実は「そうでないと尊敬できない」という部分です。

ちょっと飛躍しすぎなのです、思考が。

0か100か、みたいな感じです。

私でもできることだから、たいしたことない?

実際に、

「パートナーの収入を超えてしまいそうです。尊敬できなくなるのではないかと怖いです」という女性に、

どうして「自分より収入が多くないと尊敬できなくなるのか?」と聞いてみました。

すると・・・

「男らしい人が好きで、今までは私もパートで一家の大黒柱の夫のことを男らしいと思っていて、頼りにしていたと思うんですけど・・・」

「でも自分が同じくらい稼げるようになっちゃって、しかも今後は余裕で超えていくだろうなって思った時、こう思ったんです」

「私ができること(=もっと多い収入を稼ぐこと)を、この人はできない」

「そうしたら、この人、たいしたことないじゃん。急にもう尊敬できないかも!って感じちゃったんです」

なるほど、そういう心理だったのですね。

これは、「自分にできることをできない人は、尊敬に値しない」という心理が隠れているように思います。本当にそうなのでしょうか?

尊敬できる部分はいくらでもある

さあ、どうしたらいいでしょう?

こういった心理には、実は自分の心の傷が隠されていて、そこに触れてしまって怖さやブレーキになっているということもよくあります。劣等感やコンプレックスなど。

しかし、今回のようなケースの場合、それよりもっと軽症なものが多いかもしれません。

一つの考え方としては、シンプルに「他に尊敬できる部分」を見出すこと。

ご自身も、パートの主婦という自分から、起業して収入がご主人を超えてしまうなんていう素晴らしい成果を出しているわけです。新たな自分に起業してから出会ったのではないでしょうか。

それと同じように、ご主人の中にもまだ見ぬ新たな一面はたくさん隠れていると思うのです。

ぜひ、それを誰よりも早く見つけてみてください。

尊敬できる部分はたくさんあるはずです。

もし、「あの人にはまだ見ぬ新たな一面なんてあるのかしら」と感じてしまう場合は・・・。それはあなた自身の人の良い部分を見る能力や、あなた自身が自分を承認できていないことが原因かもしれません。

そうでなければパートナーの新たな尊敬できる部分をどんどん発掘しつつ、あなたは思い切り、自分の才能を使って次のステップへ行きましょう。

この記事を書いた人

M.Matsunaga